スイスフランは、2011年9月6日にユーロを無制限に買い支えることを発表して、2015年1月15日に介入の上限を撤廃することを発表しました。この発表の仕方が絶妙なタイミングでインパクトがありましたね。やっぱり、スイスフランはすごいです。
推測で書くことは良くありませんが、この間に下げ続けたスゴイ量のユーロを買ったと思いますが、素人が単純に買って損だけを計上していたとは思えませんので、どこかに利益を確保しながら買い続けたと推測しています。また、今月15日の発表で、更に莫大な利益を何らかの形で載せたのではないでしょうか。
対ユーロで為替が瞬間的に約30%動いたとの情報がありますので驚異的です。為替の怖さがありますね。ユーロはスイスフランに頼り過ぎていたとも考えられます。
また、スイスフラン建の借金をしていたところはかなりあるようですね。やっぱり、スイスフランのようなしっかりしたもので、長期的にショートのポジョンを取るのはよくないという昔のことわざのどおりですね。逆に、貸す方はスイスフラン建のようなしっかりしたものだと安心ですね。凄いレバレッジをかけていたところもあるというような情報もありますね。
今後のスイスフランの方向も大変気になります。最近のスイスフランというと、通貨を守るためにスイス国立銀行にゴールドの保有を義務付けるべきかとういう国民投票をして否決していたことも話題になっていたので、ユーロを切り離した後は、ゴールドに行くのでしょうか、それとも単独の量的緩和等でしょうか。大量に保有したユーロがあるからといって、ユーロのプットオプションを買いながら利益を上げ続けるような小さなことはしないと思いますが、柔軟な対応が可能ですね。色々な情報が知りたいので、今後に公表される情報に期待したいところです。
スイスフランというとプライベートバンクですが、数年前に一定の条件下での情報公開等がされることになったと聞いていますが、実績等の観点からすぐに代理を務める通貨が出てくるとは思えませんので、スイスフランには何等かの有事でのニーズが発生しているのではないかとも推測しています。スイスフランがユーロを切り離したショックは、まだまだ世界を駆け巡っているようなので、しばらく要注意ですね。
ご武運を!