2025年6月6日(金)の日経平均はプラス187.12(プラス0.50%)と堅調で終値は37,741.61円でした。
今週、豊田自動織機(6201)の株価について、6月3日(火)に終値で18,400円を付けていた株価が、翌日の終値で16,205円と、一瞬で、マイナス11.9%の暴落をしました。日本のマスメディアが、丁寧に取り上げていないので、メモしておきます。材料は、3日の取引終了後のTOB価格を16,300円にする旨の発表だったようです。4月25日(金)の非公開化を前提とした買収提案のニュースによって、株価は、4月25日(金)の終値13,225円から、6月3日(火)の終値18,400円まで急上昇していました。個人投資家は、近いうちに、マイナス11%以下の価格で強制的に買い取られるとすれば、安い価格でも早く売ってしまうしかないですね。親子上場という特殊な資本関係がある中、市場価格を大きく下回るTOB価格の発表によって、株価が大きく下がったことは、非常に残念です。
もし、売るという行動が、心理的に難しい制度である新NISAによって、”長期保有”と呪文を唱えながら、同社の株式を何らかの形で所有していた人がいたとすれば悲劇です。

一方、今週、アメリカ株では、サークルインターネットグループ(CRCL)がニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しました。IPO価格は31ドルで、上場初日(5日)に、69.00ドルで取引が始まり、安値が64.00ドル、高値が103.75ドルで、終値は83.23ドルと、明るい動きをしました。プラス168.48%の高騰です。
日本の株式市場のルールを、少しずつでも改善してほしいところです。