17日のアメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)の低金利の据置きの発表について

アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)は、9月17日に、フェデラルファンド(FF)金利を引続き0〜0.25%に据え置くことを発表したようですね。

このFOMCの決定は、この秋の非常に大きな材料とされていたと思いますので、自分の頭の整理のために1つの側面を書いてみます。

今回、問題になった論点は、FOMCが現在の低金利をやめて金利を「上げるか」、「上げないか」ということだったようですね。これは、市場は、現在のFOMCが今の景気をどのように考えているかを知りたかったためだと考えられています。FOMCが、景気がいいと考えていれば金利を上げることができ、景気が悪いと考えていれば金利を低金利のままにしておくしかないだろうということです。FOMCの判断の背景はこんなに簡単ではなかったと思いますが、FOMCが金利を上げない決定をしたことは、FOMCが今の景気が悪いと判断しているのだろうと、市場は短絡的に思っていると思っています。

ここで面白いのは、経済の教科書どおりに行くと、通常、低金利を続けるということは、市場や経済にとっては歓迎されるはずですが、前述の理由からか、今週、日経平均はマイナス362.06円で終わり、NY Dowはさっきマイナス289.95ドルで終わり、下がっています。

こうなってしまうと、FOMCが低金利を据え置いても、金利を上げても、市場に悪影響を与えそうなのでつらいと思いますが、現在の市場にとっては、マネーサプライの今後の動向に非常に関心があると思いますので、「FOMCがどう思うか」ということの方が、金利の数字よりも大事になっている感じもしています。

8月中旬から始まったこの秋には、まだまだ大きな材料がありますので、連休明けからも注意ですね。

このような市場では、今日からの日本の5連休も材料になりそうです。

ご武運を!

2015

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