法的な拘束力があるか、ないかという観点から、英語の助動詞の”shall”と”should”との扱いの違いを日本語で書いたものが余りないので、メモしておきます。
法的に拘束される(legally binding)のが”shall”で、されないのが”should”ですね。交渉や規則の議論をするときには、一番注意しているところだと思います。
“must”は、この部分が不明になるので、意図的に使われない場も多いと思います。
少し前の記事になりますが、まだ多くのところで紹介されているのが、COP21パリ協定に係る
次のニューヨークタイムズの記事です。アメリカが、この外交交渉において、”shall”ではなくて”should”を使う交渉をした話になっています。
The Road to a Paris Climate Deal, THE NEW YORK TIMES, December 14 2015
https://www.nytimes.com/interactive/projects/cp/climate/2015-paris-climate-talks/at-climate-talks-three-letters-almost-sunk-the-deal