AI技術を支える企業群の株価の下落について

2025年11月18日(火)の日経平均は、マイナス1,620円(マイナス3.22%)と下落して、終値は48,702.98円と、5万円台からこぼれ落ちました。
中期的には、日本の超低金利、超円安、インフレ等から、日本株の上昇に期待しているところですが、難しい展開となっています。
また、このところアメリカと日本の株式市場を先導してきたAI関連銘柄ですが、例えば、時価総額第1位のエヌビディア(NVDA)について、今月、ソフトバンクグループ(9984)が保有株式を全て売却(約0.9兆円分)したというニュースや、ピーターティール氏が率いるヘッジファンド”ティール マクロ”が保有株式を全て売却(約155億円分)したというニュースが飛び交っていたのが不気味です。業界に巨額の現金需要があって売れるものから売っている感じもしています。

アメリカ株式の時価総額ランキング
1位 エヌビディア(NVDA)
2位 アップル(AAPL)
3位 マイクロソフト(MSFT)
4位 アマゾン ドット コム(AMZN)
5位 アルファベット(GOOGL)

さて、AI技術を支える企業群の株価は、このところ下落傾向にあります。まず、エヌビディア(NVDA)の株価(日足)の推移(ドル)は、次のとおりで、短期的に冴えない感じです。

エヌビディア(NVDA)の株価(日足)の推移(ドル)

また、同様にAI技術を支えているオラクル(ORCL)の株価も短期的に冴えない感じです。

オラクル(ORCL)の株価(日足)の推移(ドル)

さらに、コアウィーブ(CRWV)の株価も短期的に冴えない感じです。

コアウィーブ(CRWV)の株価(日足)の推移(ドル)

アプライドデジタル(APLD)の株価も短期的に冴えない感じです。

アプライドデジタル(APLD)の株価(日足)の推移(ドル)

当面は、日本時間で11月20日(木)朝の予定のエヌビディア(NVDA)の決算発表の内容とその後の同社の株価の推移に注目です。
短中期はともかく、長期的にはAI関連銘柄の引き続きの高騰を期待しています。

AI関連銘柄の選択と集中の加速

2025年11月、AI関連の巨額な投資や契約に関するニュースが飛び交っています。
しかしながら、最近、お金を同じ企業間どうしでぐるぐる回しているだけで、外部から新たな資金が注入されていない感じがしています。
そのため、体力のないAI関連企業の売上げがあってもお金が入ってこないという”黒字倒産”のリスクが気になっています。
当面の大きなイベントとして期待しているのは、OpenAI社のIPOですが、早くても2027年頃のようなので、それまでの間が心配です。
現在、AI技術によって利益を上げている企業は少ないため、一部の先導的なAI関連銘柄への資金の選択と集中が一層加速しそうです。
次のチャートは、パランティアテクノロジーズ(PLTR)とアルファベット(GOOGL)の株価の週足です。引き続き、上昇を期待しています。

パランティアテクノロジーズ(PLTR)の株価(週足)の推移(ドル)
アルファベット(GOOGL)の株価(週足)の推移(ドル)

日経平均52,411.34円!!

2025年10月31日(金)の日経平均は、プラス1,085.73円(プラス2.12%)と上昇して終値は52,411.34円でした。気持ちいいですね。
日本の超低金利は、しばらく続きそうなので、超円安とインフレの加速は日常生活に重くのしかかってきそうですが、日本の株式市場にとってはイケイケの感じになってきました。キチンレースのデッドラインまで、少し余裕ができたようです。
来週月曜日は、日本の株式市場がお休みですが、いよいよ11月相場に突入です。
日本の株式市場は、アメリカの1920年代がローリング・トゥエンティーズといわれていた頃のように展開できるでしょうか。

日経平均(日足)の推移(円)