アメリカの輸入関税と日経平均4月SQ週

2025年4月10日(木)の日経平均は、プラス2,894.97円(プラス9.13%)と高騰し、34,609.00円で引けました。
とても気持ちがいい株式市場となりましたが、早朝に、日本平均4月SQ前日を演出するかのように、早朝、アメリカから、輸入関税を中国シフトするような発表がありました。
・中国以外の国・地域への相互関税をただちに90日間停止する。
・中国に課す関税をただちに125%に引き上げる。
・この90日間は、カナダとメキシコを含めて全ての国・地域に10%の追加関税を適用する。25%の自動車関税や鉄鋼関税90日間は10%にする。
これを受けて、今朝、ナスダックはプラス12.16%、NYダウはプラス7.87%と一気に高騰し、ゼログラビティ状態でした。テスラ(TSLA)はプラス22.69%、パランティアテクノロジーズ(PLTR)はプラス18.99%、エヌビディア(NVDA)はプラス18.72%と高騰しました。ブロードコム(AVGO)はプラス18.66%、クアルコム(QCOM)はプラス15.18%、アドバンストマイクロデバイシズ(AMD)はプラス23.82%、インテル(INTC)はプラス18.75%、マイクロンテクノロジー(MU)はプラス18.81%、テキサスインスツルメンツ(TXN)はプラス16.08%と堅調で、半導体製造装置関連銘柄のアプライドマテリアルズ(AMAT)はプラス16.10%、ASMLホールディングス(ASML)はプラス15.43%、ラムリサーチ(LRCX)は18.02%と堅調でした。このところ注目しているコアウィーブ(CRWV)もプラス11.83%といい感じでした。
これらを受けての今日の日経平均の高騰なので最高です。
しかしながら、日経平均4月SQ週は、日経225オプション相場において、まとまったお金を手っ取り早く儲けるために、恐怖の中で低迷している日本の株式市場が蹂躙されたようでした。アメリカの輸入関税、国際的な株安等の材料が、誘い合ってこのタイミングに出された感もあります。超円安が続いている日本なのでしょうがないのでしょうか。日経平均4月SQ週の推移
4月7日(月) マイナス2,644.00円
4月8日(火)  プラス1,876.00円
4月9日(水) マイナス1,298.55円
4月10日(木)  プラス2,894.97円
芸術的な高オッズのオプション相場でした。無茶苦茶儲けられた方々は、おめでとうございます。
なお、今週のトランプ大統領の日本との関税交渉関連の次の投稿が気になっています。
「日本は貿易に関してアメリカを非常にひどく扱っている。日本はアメリカの車を輸入しないが、アメリカは日本の車を何百万台も輸入している。農業やその他多くの”もの”も同様だ。全てを変えなければならないが、特に中国に関しては!!!(They have treated the U.S. very poorly on Trade. They don’t take our cars, but we take MILLIONS of theirs. Likewise Agriculture, and many other “things.” It all has to change, but especially with CHINA!!!)」
特に、日本と中国との関係に対して言及していると匂わせているところは俊逸です。
いずれにしても、乱高下しながらも株式市場が高騰することを期待しています。

日経平均(日足)の推移(円)

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アメリカの輸入関税と日経平均の暴落

2025年4月4日(金)の日経平均は、マイナス955.35円(マイナス2.75%)と暴落して33,780.58円で引けました。
今朝のNYダウはマイナス5.50%、ナスダックはマイナス5.82%と暴落し、S&P500についてもマイナス5.97%と暴落して、ムードは非常に良くありません。大量のお金が、株式市場から抜けて行っているようです。
今の日経平均は、2024年1月の新NISAが始まる頃の水準に合わせたように落ちています。キャピタルゲインがあったときには無税ということと引き換えに、心理的に非常に売り難い制度になっているので、しょうがないのでしょうが、”長期投資”という呪文を唱えながら、新NISAが株価を下支えする役割を担ってくれている感じです。日本の株式市場は、制度的に長期投資に向いていない感じなので複雑な気持ちです。
さらに、今朝の時点で、日経平均先物が32,220.00円、CME日経平均先物が32,230.00円まで下げていて、金曜日の終値よりも1,500円以上安い価格を付けています。週明けの4月7日(月)が、マイナス1,500円をベースに始まるとすると恐怖です。
また、カレンダーとも良く合っていて、来週は、日経平均の4月SQ週になります。恐怖心に支配される中、高オッズの乱高下するオプション市場が展開されそうです。
一方、アメリカの輸入関税については、日本に対しての自動車(及び自動車部品)については、先行して4月3日から25%の輸入関税が適用されています。心の準備をする時間は十分あったのですが、実際に実行されると強烈なようです。
アメリカの輸入関税については、第1期トランプ政権が始まる前に、日本からのアメリカへの自動車の輸出に関して、アメリカの輸入関税2.5%(ピックアップトラック、大型トラック等を除く。)をゼロにすることになっていたのですが、トランプ大統領と安倍総理等との間で一瞬でチャラになった経緯があります。第2期トランプ政権では、これが25%になっていますので、ハードルは上昇中です。
日本は、アメリカにはない消費税・輸出還付金等の制度の扱いを始めとして精緻な議論を求められそうです。また、4月2日には、トランプ大統領は、日本に対して24%の相互関税を課す旨の大統領令に署名をされました。合理的な感じもしますので、今後、良い方向に行くような具体的な交渉を期待しています。
なお、今朝のテスラ(TSLA)はマイナス10.41%、パランティアテクノロジーズ(PLTR)はマイナス11.47%、エヌビディア(NVDA)はマイナス7.35%等と株価を大きく下げています。バーゲンセールが始まったようです。少しずつでも買い増したい銘柄が多くなってきました。

日経平均(週足)の推移(円)

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